うつ病を生きる

うつ病と共に18年間歩んできた当事者が『生きるとは何か?』について真剣に考えるブログ。

違いを理解し弱さを受け入れるということ

いつだって2割の人は生きていけない

そもそも人間という存在は自分一人では生きて行けません。
実際に周囲を見渡してみれば、自立した暮らしを営んでいる方だとしても、誰かの存在によって成り立たされていることに気づくことができるのではないでしょうか?
たとえ独り暮らし立ったとしても、家を借りていたら大屋さんがそこに部屋を提供していなければ住めないわけだし、蛇口から出る水だって行政が管理する施設の職員さんや水道の設備の敷設に携わった方たちがいるおかげで、独り暮らしできる環境となっているわけです。

わたしたちの住む世界は全て調和の上に成り立っていて、人間は一人で生きている人は誰一人としていません。
どからこそ、このことに感謝し、そしてわたし(やあなたが)ができることを通してそれら周辺にいる生活のささえとなっている人に対して、奉仕する気持ちもまた生まれるわけですね。
方法はいくらでもあります。

今生かされているということも、実は奇跡のようなことの連続の中で命が生き長らえているということに気づいた人ほど、わたしは幸福へと近づいてゆくだろうと信じている。
社会になじめないと往々にして弱い立場に立たされますが、立たされた方もたまたまそうなどだと思えるようになりますから、それは即ち多様性を受け入れる寛容性の器の大きさと比例します。

そこからさらに発展すると、強いは弱いんだなということも気づきますし、それどころか弱さ強さだということにも気づき始めるでしょう。
更には、弱さ、弱みを抱えている相手に対してわたし(やあなた)のできることで奉仕を行い助けるということの中にある喜びを発見することになるでしょう。

違いを理解し、弱さを受け入れ、己を差し出す。
この中にある喜びや幸せ感こそ、愛情といえるものではないでしょうか。