うつ病を生きる

うつ病と共に18年間歩んできた患者が『生きるとは何か?』について真剣に考えるブログ。

うつ病の回復への道のり(休職とリワーク)。

この文章は、わたしが投稿したNewsPicksの毎日新聞の以下の記事のコメントに加筆したものです。

mainichi.jp

 

newspicks.com

 

産業医小橋 正樹様よりコメントでご紹介していただきました!

小橋さまからは、患者としてのわたしの意見を現役の医師としての立場から紹介していただいたということで、とても心強く感じています。

この場をお借りして再度御礼申し上げます。

大変ありがとうございました。

 ◆以下コメントです↓↓↓

 わたしはもうすぐうつ病歴18年になる患者です。

しかし、最近では回復の状態を維持しながら生活を送ることができています。

自分でいうのもなんですが、ここに辿り着くまでに、それはそれは大変な苦労を重ねて参りました。
主観的には何度も死を意識するほどで、体感的には体が消えそうになる感覚を何度もなんども味わったものです。
苦しいなんてことばでは表現しようのないほどの苦しみ。
そのときにわたしは、まるで世界にわたし独りしかいないかのような激しい孤独感に包まれていました。

このようなわたしがうつ病から回復するきっかけとなったものの一つに、
うつ病リワークプログラム』
があります。

人生で何度目(大小あわせて一桁では足りないほど体験がある)かの再発したときつながったのがこのプログラム。
主観的には藁にもすがる思いで通いました。

これまでは薬中心の治療を受けており、何度も再発を繰り返すものだから
「医療の助けはほどほどに、なんとか自ら力で病を克服しなければもはや生きる道はない」
という思いから、精神分析医のもとに通ったところ病院側の理由で打ちきりとなり残念な思いをした経験もあります。(しかし、フロイトの思想に出会うために与えられた体験だったと、今となってはわたしの人生の中でこのように位置付けています。)

家族はいますが職についてもすぐに再発を繰り返すため半ば家族からも見放されつつもお金に困る状況。
独り暮らししていた過去には自己破産も経験しました。
経済的に満足のゆく生活を送ることが難しいながらも、無料で臨床心理士からカウンセリングを受けられる場所と廻り合い、カウンセリングを受けたりしつつ、心理学やうつ病、パーソナリティ障害や発達障害などの本を読み漁る日々が数年続きました。(ここには今でもお世話になっています。)

過去のトラウマ(決して派手ではない出来事だとしても当事者にとってはトラウマとなり苦しむこともある)と向き合うということがいつしか生活の中心にあるようになり、抜け出るときにしても激しい苦しみを体験せざるをえないのに、ある程度の生活費を賄うために仕事にも通いつつ。
しかし、仕事は長続きはしなかった。
単なる日常がフラッシュバックの嵐と化したわたしには、自分の力ではもはやどうしようもない状況にまで追い込まれていました。

そのような中、精神科のデイケアで立ち上がったこの『うつ病復職支援プログラム』と繋がることができ、回復状態を維持しながら生活を送ることができているのです。

多少おおげさかもしれませんが、もはやわたしにとっては奇跡に近い。

無様にもがき苦しみながらも生きることは決して諦めずにいたからこそ、神様からの助けを与えていただけたのかもしれないとさえ感じるほどです。

さて、記事にある、
【再発に伴う病気休暇の再取得】
の問題。

これについてわたしの経験を踏まえて患者サイドから申し上げたいことは、
うつ病は正しい知識と人それぞれの症状にみあった対処方法を身につければ病気を抱えつつも再発を抑えながら生活を送ることが可能である』
ということです。

主観的には多少ハードかもしれませんが、患者が自身と向き合うことで自ら問題に気づき、それに対して明確な対処方法を与えられる環境が、わたしの通った『うつ病リワークプログラム』にはありました。

具体的には
うつ病という病を学ぶための心理教育
・集団認知行動療法(わたしの通った精神科病院ではマインドフルネス)
・集団や単独で行うオフィスワーク
・軽スポーツやヨガ
などなど、これだけではなくプログラム全体を通して自身と向き合える環境が医療という安全な枠組みの中で提供されています。

↓わたしの通った病院ではありませんが参考までに。

▽リワークプログラムに関するデータと体験談/メディカルケア虎ノ門

http://www.medcare-tora.com/ramp/data.html

職場目線で考えた場合にはまた違った対応策が浮かび上がることでしょう。

この問題への取り組みが、ひいてはこの課題多き日本を救うきっかけになることを祈りつつ、一患者としての体験談とさせていただきます。