うつ病を生きる

うつ病と共に18年間歩んできた当事者が『生きるとは何か?』について真剣に考えるブログ。

薬物依存と自助グループ

“覚せい剤やめますか?人間やめますか?”の害:日経ビジネスオンライン

最近わたしはNA(ナルコティック・アノニマス)という薬物依存症の自助グループのミーティングに通いだした。
ちなみに、わたしは薬物依存症の本人ではありません。
しかし、わたしはそれら依存症のベースとなると言われているAC(アダルトチルドレン) の本人だということを自覚しているため、ACA(アダルトチルドレンアノニマス)という自助グループに通っている。

NAとACAは両方ともAA(アルコティック・アノニマス)というアルコール依存症者の自助グループから派生したグループで、個々の体験談はそれぞれのアディクション(依存対象)に依りますが、ほぼ同じ仕組みやルールで運営されているんだな、ということを参加して体感してきた。
ちなみに、地域にあるAAにも足を運んでいます。

AAもNAも通い続けることで、依存から脱し続けることができることが過去から続く仲間たちの体験的に分かっています。
背景にあるのが<孤独>だったりしますから、わたしには納得できます。

人間として本来あるべき“依存”の対象を、他者に対して健康的に依存する、というやり方で取り戻せるのだと、わたしは実感しています。

NAに通う中で感じたことはというと、
『世間では犯罪者のレッテルを貼られ無理解に晒されている彼らだと思うが、実際には人生をやり直すべく真摯に治療に取り組んでいるんだな』
という実感がありました。
わたし、静かに感動しているところです。

そのような彼らが、わたしのようなどこの馬の骨とも分からぬ相手に対し回復を願う“仲間”として快く受け入れてくださるものだから、人に頼れず孤独の中で生きてきたわたしは嬉しくてたまらない、という体験をさせていただいています。

このような彼らの態度から受ける印象はというと、
『思いやりある人たち』
です。

おそらく、社会に蔓延している先入観とは真逆なのではなかろうか。
この先入観を打破するような体験をしているということは、とても貴重なことなのではないか。
ということをここ最近のわたしは感じています。

本やネットなどで間接的に触れていたとはいえ、これほどまで感動するとは思いもよりませんでした。

おこがましいながらも、依存症という病気の患者である彼らの回復、そして社会の理解が少しでも進むことを祈らずにはいられません。

学びも深く、このような巡り合わせに感謝です。